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「高2の夏はまだ受験本番じゃないから、そこまで根を詰めなくても大丈夫」——そう考えているご家庭は少なくないと思います。周りもまだそこまで本格化していないように見えますし、部活や学校行事で忙しい時期でもあります。
けれど、あえてお伝えします。高2の夏休み明けは、大学受験において「分かれ道」にあたる時期です。この半年をどう過ごすかで、高3になってからの伸びしろが大きく変わります。理由を順に説明します。
■理由①:高3になってからでは、取り戻せる時間が限られている
大学受験に必要な勉強時間は、志望校のレベルによって大きく異なります。難関国公立大学を目指す場合と、私立大学を目指す場合とでは、必要な総学習時間に差があります(具体的な数字は次回の記事でお伝えします)。
いずれにしても、高3の夏以降は模試や過去問演習、志望校対策で日程が埋まっていきます。高2のうちに土台を作れていないと、高3で「土台作り」と「実戦演習」を同時にこなすことになり、どちらも中途半端になりがちです。
■理由②:「まだ大丈夫」という感覚こそが、動き出しを遅らせる
人は、期限が遠いと感じるほど動き出すのが遅くなります。高2の今は、大学受験までまだ1年半ある——そう感じられる時期だからこそ、多くの生徒が「まだ大丈夫」のまま夏を終え、気づけば高3の夏になっている、ということが起こります。
これは意志が弱いということではなく、多くの生徒に共通する自然な心理です。だからこそ、「まだ大丈夫」と感じているこの時期にこそ、一度立ち止まって考える価値があります。
■「差」は、今はまだ見えない
厄介なのは、この差が今の時点ではまだ表面化しないことです。定期テストの点数だけを見ていると、周りとの違いは分かりません。差が誰の目にも見える形になるのは、たいてい高3になってからです。
では、具体的にどれくらいの勉強時間が必要で、今から何を始めればいいのか——次回の記事で、志望校別のデータをもとに具体的にお伝えします。