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前回の記事で、「夏は全範囲ではなく急所に絞るべき」「でも、その急所がどこかを見極めるのが一番難しい」というお話をしました。今回は、その見極め方を具体的にお伝えします。
カギは、テストの点数ではなく、「間違え方」を見ることです。
■同じ「×」でも、原因はまったく違う
たとえば数学のテストで、同じ問題を2人の生徒が間違えたとします。点数の上では、どちらも同じ「1問不正解」。けれど、その中身はまったく違うことがあります。
一人は、解き方は分かっていたのに、計算の途中で符号を間違えた。もう一人は、そもそも問題の解き方が思いつかなかった。前者は「ケアレスミス」、後者は「理解不足」です。この2つは、夏にやるべきことが正反対になります。
ケアレスミスの子に必要なのは、計算練習や見直しの習慣づけ。一方、理解不足の子に同じ計算練習をさせても、根本は解決しません。必要なのは、その単元の考え方をもう一度学び直すことです。点数だけを見ていると、この違いが見えません。だから「とりあえず全部復習」になってしまうのです。
■ご家庭でできる「間違え方」の見分け方
1学期の定期テストや模試の答案を用意して、間違えた問題を次の3つに分類してみてください。
① ケアレスミス型:解き方は合っていたが、計算ミス・写し間違い・問題の読み違いで失点したもの。→ 対策は練習量と見直し習慣。比較的すぐ改善できます。
② あと一歩型:途中までは解けているが、最後まで到達できなかったもの。→ 理解はあるので、もう少しの演習で伸びます。
③ 手が出なかった型:何も書けなかった、まったく見当違いの答えを書いたもの。→ これが本当の弱点。その単元は理解そのものが抜けているので、夏に学び直すべき最優先候補です。
この③こそが、前回お話しした「急所」です。③が集中している単元から手をつければ、限られた夏の時間が最も効果的に使えます。
■見分けるときのコツ
ポイントは、答え合わせを「○か×か」で終わらせないこと。×がついた問題について、「これはどのタイプの間違いだった?」とお子さん自身に振り返らせてみてください。自分の間違え方を言葉にできるようになると、それだけで同じミスが減っていきます。
■プロの目で見ると、もっと正確になる
ご家庭でもここまで分類できれば、夏の方向性はかなり明確になります。ただ、③の「手が出なかった型」がなぜ起きているのか——どの単元のどこまで遡れば根本から立て直せるのか——を正確に特定するには、やはり指導者の目が役立ちます。
たとえば一次関数でつまずいている子の本当の原因が、実は「比例」や「文字式」にあった、ということは珍しくありません。青明塾の担任制1対2の個別指導では、目の前の×印から、その根っこの単元まで遡って弱点を特定します。岩倉という地域で近隣中学の生徒を見続けてきたからこそ、「この間違え方なら、おそらくここが原因」という見立ての精度を大切にしています。
ご家庭での弱点分析に行き詰まったら、無料の学習相談・体験授業でお気軽にどうぞ(お電話 075-706-6232〈月〜土 14:00〜22:30〉/ Webお問い合わせフォーム / ホームページ、Instagramのお問い合わせ)。
次回は、こうして見つけた弱点を、夏のあいだにどう克服していくか——具体的なスケジュールの立て方をお伝えします。